GOT 人物考察④ ピーター・ベイリッシュ
ピーター・ベイリッシュ(リトル・フィンガー)
・本作屈指の策士、謀略家、奸雄
最終階級:ヴェイルの後見人
最終結果:死亡(アリアにより殺害される)
●GOT屈指の良キャラ
GOTのなかで、私が圧倒的に好きなキャラがこのピーター・ベイリッシュ卿です。
まず、見た目がカッコいい!!
そのシュッとしたシルエット。
なぜなら、弱小貴族からその才覚で七王国の財務大臣に上り詰め、さらには巨城ハレンホールやヴェイルをも手中にしたのです。
莫大な富や強大な兵力を持たざるものでありながら、その能力で栄達していったのが彼です。
そしてその能吏の仮面の裏には、サーセイやほかの登場人物と同じ権力への渇望が隠されていました。
むしろ、その権力欲は人一倍強いといっていいでしょう。
しかし、前述のとおり彼に資格は十分あります。
ただ、ベイリッシュ卿の真骨頂は財務処理能力ではなく
謀略・情報戦
にあります。というか本作屈指の謀略家です。
GOT版オーベルシュタイン。
腕力は残念ながらほとんどありませんが、口先ひとつで戦争を起こすこともできる彼の特異な能力は作中で比肩する者はほとんどいません。
かろうじてヴァリス、ティリオンあたりが比肩しうるでしょう。
自分を引き立ててくれたジョン・アリンを幼馴染のライサを唆して暗殺。
↓
ロバートは空位となった王の手にネッド・スタークを指名
スターク家を政治の渦中に巻き込むことに成功
↓
ブラン暗殺未遂事件の濡れ衣をティリオン・ラニスターに被せ、
腕力は残念ながらほとんどありませんが、口先ひとつで戦争を起こすこともできる彼の特異な能力は作中で比肩する者はほとんどいません。
かろうじてヴァリス、ティリオンあたりが比肩しうるでしょう。
●華々しい謀略の数々
彼の謀略の数々をみていきましょう。自分を引き立ててくれたジョン・アリンを幼馴染のライサを唆して暗殺。
↓
ロバートは空位となった王の手にネッド・スタークを指名
スターク家を政治の渦中に巻き込むことに成功
↓
ブラン暗殺未遂事件の濡れ衣をティリオン・ラニスターに被せ、
スタークとラニスターの仲を引き裂く。さらにはアリン殺害についてもラニスター家が犯人であることを匂わせ、スターク家を分断
↓
ネッド・スタークを裏切り、スタークとラニスターの対立を致命的なものにする
↓
・・・。
彼一人によって戦争が始まったわけではないかもしれません。
ですが、 戦争が早まったあるいは激化した原因は彼にあるといっていいでしょう。暗殺、裏切り、嘘・・・あらゆる手段を用いて目的を達成していきます。
時には愛した人すらも陥れながら・・・。
火のない所に煙を立て、さらにそこに油を注いで回るのが彼の目的でした。
なぜなら、彼のように徒手空拳で成り上がった者は平時には栄達が見込めないからです。有事の中でこそ、真価が発揮されます。
まさに「治世の能臣、乱世の奸雄」
彼はライバルであるヴァリスに言います
彼の信条を端的に表している、とても詩的でカッコいいセリフです。
混沌の中にこそ、栄達という梯子はあると考えているのですね。
ベイリッシュ卿はしばらくの間、かつての思い人であるキャトリン・スタークの娘であるサンサとルンルン♪で行動を共にしていました。
ウキウキです。
キャトリンが手に入らないならその娘を・・・。
これって市の方が手に入らないから、その娘の淀君を側室にしたという羽柴秀吉のエピソードにも似てますね!
ベイリッシュ卿は行動を共にする中で、サンサに謀略や情報戦について教えていきます。(ラムジーに嫁がせて彼女を一皮むけさせたりもする)
そんな彼が、弟子のサンサ・アリア連合に殺害されるなどとは。
まさに「愛は義務を殺す」状態。
リアリズム、マキャベリズムの塊であった彼が最後は愛という情緒的なものによって足元をすくわれるとはなんとも皮肉です。
この先もぜひ戦火に油を注いで回ってほしかった。
その死を悼むばかりです。
あっけない死ではあるものの、知恵と口先と情報でここまで王国をかき乱した彼の所業は特筆されるべきと思います。
統率 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
内政 8 ★★★★★★★★☆☆
外交 9 ★★★★★★★★★☆
知略 10 ★★★★★★★★★★
人間性 6 ★★★★★★☆☆☆☆
尖がった能力値ですね!!
個人的な武勇や、集団の統率力はそれほど描写されていませんが、極めて高い財務処理能力、娼館を隠れ蓑にした情報収集、多国間の関係を構築したり破壊したりする能力、奸計、謀略、偽計・・・あらゆる策を用いることができる知略は本作屈指でしょう。他人には冷淡な彼もキャトリンやサンサには愛情を感じていたようです。
最後まで生き残りそうなキャラでしたが、愛によって死ぬという謀略家らしくない人間臭い死でした。 だがそれがいいんですきっと。
この人間臭い死が、稀代の謀略家であるピーター・ベイリッシュをかろうじて人間にとどめているんです多分。
↓
ネッド・スタークを裏切り、スタークとラニスターの対立を致命的なものにする
↓
戦争勃発💣
・・・。
彼一人によって戦争が始まったわけではないかもしれません。
ですが、 戦争が早まったあるいは激化した原因は彼にあるといっていいでしょう。暗殺、裏切り、嘘・・・あらゆる手段を用いて目的を達成していきます。
時には愛した人すらも陥れながら・・・。
火のない所に煙を立て、さらにそこに油を注いで回るのが彼の目的でした。
なぜなら、彼のように徒手空拳で成り上がった者は平時には栄達が見込めないからです。有事の中でこそ、真価が発揮されます。
まさに「治世の能臣、乱世の奸雄」
彼はライバルであるヴァリスに言います
混乱ははしごだ 登ろうとするものは落ち、2度と登れはしない。
落ちて壊れるからだ。
のぼるチャンスを与えられる者もいるが、みな断る。
みな、王国にしがみつく、あるいは神々、あるいは愛、幻想に。
はしごだけが現実。あるのは登ることだけ。(Season3Episode6)
彼の信条を端的に表している、とても詩的でカッコいいセリフです。
混沌の中にこそ、栄達という梯子はあると考えているのですね。
●奸雄の死
そんなGOT屈指の謀略家であるベイリッシュ卿ですが、あっけない最期をむかえてしまいます。というのも、ガチでサンサを愛してしまい、そのリアリズムに曇りが生じてしまったのです。ベイリッシュ卿はしばらくの間、かつての思い人であるキャトリン・スタークの娘であるサンサとルンルン♪で行動を共にしていました。
ウキウキです。
キャトリンが手に入らないならその娘を・・・。
これって市の方が手に入らないから、その娘の淀君を側室にしたという羽柴秀吉のエピソードにも似てますね!
ベイリッシュ卿は行動を共にする中で、サンサに謀略や情報戦について教えていきます。(ラムジーに嫁がせて彼女を一皮むけさせたりもする)
そんな彼が、弟子のサンサ・アリア連合に殺害されるなどとは。
まさに「愛は義務を殺す」状態。
リアリズム、マキャベリズムの塊であった彼が最後は愛という情緒的なものによって足元をすくわれるとはなんとも皮肉です。
この先もぜひ戦火に油を注いで回ってほしかった。
その死を悼むばかりです。
あっけない死ではあるものの、知恵と口先と情報でここまで王国をかき乱した彼の所業は特筆されるべきと思います。
能力】38/60
武勇 2 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆統率 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
内政 8 ★★★★★★★★☆☆
外交 9 ★★★★★★★★★☆
知略 10 ★★★★★★★★★★
人間性 6 ★★★★★★☆☆☆☆
尖がった能力値ですね!!
個人的な武勇や、集団の統率力はそれほど描写されていませんが、極めて高い財務処理能力、娼館を隠れ蓑にした情報収集、多国間の関係を構築したり破壊したりする能力、奸計、謀略、偽計・・・あらゆる策を用いることができる知略は本作屈指でしょう。他人には冷淡な彼もキャトリンやサンサには愛情を感じていたようです。
最後まで生き残りそうなキャラでしたが、愛によって死ぬという謀略家らしくない人間臭い死でした。 だがそれがいいんですきっと。
この人間臭い死が、稀代の謀略家であるピーター・ベイリッシュをかろうじて人間にとどめているんです多分。
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