GOT 人物考察③ サーセイ・ラニスター

サーセイ・ラニスター(ラニスター家)

・ずーっと敵役だった嫌われ王妃

最終階級:王妃

最終結果:死亡(圧死)

【ネタバレあり】

なぜか好きなキャラでなく、嫌いなキャラから考察してしまうQです。
 ひねくれているのでしょうか・・・。

さて、
サーセイのこと好きな人はいるかと聞いたら、10人の内9人は嫌いだと答え、
残る一人はとても嫌いだと答えるでしょう。
わたしも嫌いです。




彼女もまた息子(ジョフリー)に劣らずGOTの登場人物の中で嫌われているのです。※Q調べ
でもそんな彼女だからこそ、振り返ってみなくてはなりません。


●なぜサーセイが嫌いなのか

本気出して考えてみました。
まず、その政策が恐ろしいほど場当たり的なところですね。
とにかく彼女は、自分の子どもを可愛がります。
最初はジョフリーLOVE♥なのですが、彼が王位についてから彼がモンスターだということを理解します。

そのモンスターは、気まぐれでネッド・スタークを処刑します。
これで、人口希薄とはいえ強大な北部と完全に敵対関係になってしまいました。
もうこれは、信長の野望でいうと織田家が武田信玄を捕虜にして処刑してしまうようなもの。関係は接着剤をもってしても修復不能です。

ジョフリーは、王位につく前からどうみても王にはふさわしくない器量の持ち主でした。「ママンに言いつけてやる!」みたいな、貧弱なパーソナリティの持ち主でしたが、サーセイはそこに目をつぶります。

そして、その結果が北部との戦争、ひいては王国全土を巻き込んだ戦争へと発展してしまいました。最終的には彼女の死すら招く結果となってしまいました。
もとはといえば、彼女によるロバート暗殺とジョフリーをコントロールできると誤認したことに端を発しているといえるでしょう。
そのどちらも防ぐことができたのはサーセイしかいません。

でもできなかった(しなかった?)

ミッサンデイ殺害もそうです。
あの時点であれをやっちゃうと全面戦争しかないですよそりゃ。
デナーリスとグレイワームがブチぎれるのもわかります。
圧倒的に武力で劣っていながら自ら退路を断ったにひとしい。
政治的に何ら意味のない行為でした。彼女の憂さ晴らしでしかない。
結果としてキングズランディングは灰燼に帰し、無辜の民が大勢死にました。
※これについてはデナーリス(というか脚本)にも大いに責任があります。


彼女には長期的な視野で物事を考える能力が決定的に欠けています
政治家としては致命的ですね。

●マージェリー暗殺

わたしはマージェリーが好きです。
かわいいのはもちろん、




レンリーが死んでから、さくっとジョフリーに鞍替えするその変わり身の早さ、
ジョフリーが死んでからはトメンに鞍替え。
そして(本心からかどうかはおいておいて)民への接し方もよく、ジョフリーのコントロールも半ばうまくいっていました。自らが置かれた状況の中でどう振る舞えばいいかを彼女は完璧に理解していました。
権力欲はあっても能力が伴っていました。
彼女もGOT屈指のしたたかキャラなんです。
とてもいいキャラ設定だと思ったんですよ。
かわいいし。


あ、この人が妃になったら、結構うまく統治できるんちゃう?
トメンも優しいし・・・。
わたしはそう思いましたよ。ええ。



しかし、その希望は
姑に打ち砕かれました・・・!!


 こともあろうに、サーセイはマージェリーとタイレル家の人々を爆殺します。ハイスパロー(笑)とかといっしょに。
原因はもちろん「権力を奪われる」からにほかなりません。子たる王への影響力を失ってしまえば、サーセイの権力は著しく減少してしまいます。
サーセイにはそれが許しがたかったのでしょう。

ここまでくると
サーセイの半分は「権力欲」でできているといっていいですね。



●嫌いな理由をまとめました

とまあ、さんざん悪く書いておいてまとめです。
まず、彼女の権力への執着がひどい。醜悪といっていいでしょう。
それでいて、彼女の父親ほどには政治力を持ち合わせていないので嫌いなんでしょうね。能力不相応の立場を欲する、部長になりたい課長?
いや、おまえはその器じゃないだろう?みたいな。

なんだか現実にいそうな、そんな生々しさが彼女を嫌悪する理由なのかもしれませんね。



【能力】16/60

武勇  2   ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
統率  1   ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
内政  3  ★★★☆☆☆☆☆☆☆
外交  4  ★★★★☆☆☆☆☆☆
知略  3  ★★★☆☆☆☆☆☆☆
人間性 4    ★★★★☆☆☆☆☆☆

こうしてみると低いっすなあ・・・。
内政も外交も平均以下。唯一子供への愛を見込んで人間性が4ですが、それすらも怪しい。過去に考察したキャラの中では、ヴィセーリスに次ぐ能力の低さでした。まあ人間としては普通の女性だったのかもね。
ただ、たまたま七王国屈指の裕福な家に生まれて、最高権力の座に近かったのがよくなかったのかも。

こんなやつに統治されていたキングズランディングの民カワイソウだと思ったが、権力欲だけいっぱしで能力が備わっていない政治家なんてごまんといるよね。いまの某国も似たようなものなのかな・・・。





コメント

  1. この女性が嫌われる理由は、そもそもGOTって物語の王位争奪戦の元凶はサーセイ&ジェイミーの近親相姦不倫であり、それがバレそうになってジョン・アリンを暗殺した事で、これが無ければネッドが王の手に駆り出される事も無かったし、その後斬首されて北部と争いになる事も無かったんだよね。
    まあ、それが無ければGOTは、生者とホワイトウォーカーの戦いだけの普通のホラー系ドラマでしかなくなっちゃうから、ドラマ的には必要不可欠な人物なんだけどね。
    で、政治的実力が無いとの評価されがちだけど、ポイントポイントでは切れる政策(と言うか謀略だね)を駆使してたと思うよ。
    特に政策の場で経験を積んだわけでも無いのにあれだけ窮地を切り抜けられるのは、センスはあると思うよ、少なくともジェイミーよりは余程政治的センスが優れてると思う。

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