S3E4 穢れなき軍団
S3E4 穢れなき軍団
And Now His Watch Is
Ended
※ネタバレ含みますファイナルシーズンの情報がどんどん公開されていますね!
公開がいまから楽しみ!!
前日譚や後日譚などのスピンオフも期待できますね~
『ゲーム・オブ・スローンズ』最終シーズン8予告編公開。4月15日から世界同時放送
●ジェイミーとブライエニー
ジェイミーとブライエニーはボルトン家の家臣、ロックに捕縛され、当代きっての剣士であったジェイミーの右腕は彼のたわむれにより、手首から切断された。その自分の手首を首からぶら下げられ、ジェイミー(とブライエニー)は連行される。ジェイミーは剣士としてのアイデンティティを奪われたことにより廃人のようになっている。
そしてそれを下卑た話題で嘲笑するロックの一行。
ジェイミーは泥濘の中に落馬し、水をくれるように頼み、ロックは渡すがそれは馬の小便であった。
一瞬のスキを突いて剣を奪うジェイミー。
だが、利き手でない左腕、そして右腕喪失によるダメージで思うように戦うことはできない。 痛めつけられ、ぼろクズのように扱われる元キングズガード。
彼は本来、七王国一の富豪ラニスター家の御曹司であり、剣の達人でもあった。
それが田舎豪族にまるで奴隷のように扱われるようになるとは・・・
彼は本来貴族の中の貴族なのだがいまは非人道的(ロックのおもちゃ)に扱われる存在と なってしまった。この経験が後に彼を劇的に変化させることになる。
ブライエニーは死にたいという彼をこう励ます。
「臆病者め。まだ手を無くしただけだ。お前は少し現実の味を味わった。自分の大事なものを奪われることの味をね。ただそれだけで泣きわめいて死ぬのか。」
ブライエニーは、ジェイミーが嘘をついて彼女を助けたことに礼を言う。なぜ、私を助けたのかと問うブライエニーにはジェイミーは何も答えない。
ときにこの時代背景を考えると、手首切断のような大傷を放置していれば間違いなく化膿し、破傷風、そして敗血症になるだろう。
早急に消毒や手当が必要である。
●キングズランディングにて
ティリオンはヴァリスの元を訪れ、姉、サンサが彼を暗殺しようとしたことを立証し、復讐したいと相談する。ヴァリスは、ティリオンに自身の男性器が切断されたときの身の上話をする。
どうも彼は妖術師の呪術のために切り取られてしまったらしい。
そのため彼は魔法や呪術をことさら憎んでいるらしい。この辺銀河英雄伝説のオーベルシュタインを彷彿とさせますな。
「影響力は植物と同じです。わたしは辛抱強く育てました。」
ところでヴァリスは、話しながらごそごそと大きな木箱をいじくっている。
ティリオンが中をのぞくと、底には件の妖術師が閉じ込められていた。
ヴァリスはその影響力を駆使して、憎き妖術師をついに捕らえたのだ。
ヴァリスはポドリックの話を興味深そうにロスに聞く。
ロスはヴァリスの小鳥のうちの1羽なのだ。ロスかわいいよロス。
ヴァリスが一番聞きたかったのはポドリックのことではなく、リトルフィンガーの動静なのだ。
サーセイはオレナばあちゃんと、ジョフリーとマージェリーの結婚式の段取りをペーラー大聖堂でおこなう。
ジョフリーとマージェリーはその間あちこち歩いてデートする。
マージェリーは慎重に言葉を選びながら、なんとかジョフリーを飼いならそうと試みる。
マージェリーはジョフリーに民衆の前に姿を見せることを提案し、受け入れられる。いつの時代、どこの場所でも民衆は高貴な人に靡くものである。
サンサはタイウィンにジェイミー救出の手立てを相談する。
が、かえってタイウィンにジョフリーの横暴さを指摘されてしまう。
ヴァリスはオレナばあちゃんを訪ねる。
この知性と知性の対決は実に興味深い。彼らの言葉には互いにトゲがある。
会話はまさにトゲトゲだ。
ヴァリスは、リトルフィンガーがサンサをキングズランディングから連れ去ってしまうだろうことを危惧している。もしリトルフィンガーがサンサを連れ去ってしまえば北部の継承権を得る可能性があることも指摘し、阻止に協力するよう依頼する。
マージェリーはサンサを訪ねる。彼らのガールズトークは微笑ましい。
内容は貴族っぽいが言っていることは、かわいらしいのだ。
だが、マージェリーはそんな軽い話をしに来たのではない。サンサを取り込み。ロラスと結婚させ(ちなみにサンサはロラスのファン)、あわよくば北部を影響下に置こうと画策しているのだ。
しかも相手に利益(ロラスとの結婚)をチラつかせて。
政治センス最高かよ
さすがはオレナの孫である。
ここに北部を統べる鍵(サンサ)を巡る争奪戦が始まったのだ!
●壁の向こうにて
ナイツウォッチの面々はクラスターの小屋で下働き(豚小屋の掃除、あなほりetc)をさせられる。その内容に彼らは辟易している。
サムはクラスターとその娘、ジリの近親相姦の末に生まれた男の子のもとを訪ね、ジリは男の子の命を心配し焦る。
仲間を葬り、不満からナイツウォッチたちは暴動寸前になる。
なんでこいつをずっと生かしてきたんだろうね。ナイツウォッチはここを前哨基地として使えばいいのに。
自分だけワインのんだり肉食ったりするクラスターに悪態をつき、すぐ沸騰するクラスター。安い挑発にすぐ乗るクラスター。
案の定、隊員に切りかかって即死する。
そしてついに暴発する隊員たち。
そしてなんやかんやと小言しか言わないモーモント総帥も刺される。
やはり、部下のことを考えないパワハラまみれのブラック企業はどこかで破綻するもんなんですね。
●シオンとラムジー
ラムジーはシオンを拷問から救い、逃避行を続け、ある城に案内する。シオンがそこで見たものは、
拷問部屋だった・・・。
そう、ラムジーは身分を隠しシオンを信用させ、拷問部屋に連れ戻したのである。
なんという回りくどい嫌がらせ!!
普通に捕まえたらええやん!
何を隠そうラムジーは、このシリーズ最高峰のサイコパスなのである。
信じたものに裏切られるショックは計り知れないだろう。
ひょっとして、ロブの気持ちをシオンに分からせるため?
いや、これはきっと彼の趣味に違いない。
●ハウンドとアリア
ブラザーフッドに囚われたハウンドは彼らに捕縛され尋問される。アリアはハウンドのマイカー(アリアの平民の友達)殺しを証言する。
そしてなぜか決闘裁判をすることになる(笑)
なんでやw
●海の向こうにて
デナーリスはクラズニス親方から8,000人の穢れなき軍団(命令に絶対服従の傭兵)とセクシーな通訳をドラゴン1頭と引き換えに購入する。ドラゴンと引き換えに軍団の指揮棒を得るデナーリス。
クラズニス親方はヴァリリア語、デナーリスはウェスタロス語(?)を話すのでいままでは通訳が必要であったが、ここにきてデナーリスがヴァリリア語を母語のごとく扱えることが判明。
実はクラズニス親方はデナーリスには理解できないと高をくくり、「アバズレ」だの「尻軽」だの「歩くおっぱい」(言ってない)だの言いたい放題だったのだ。
それが全部わかっていたのである。
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このなんとも言えない顔をみよ |
これは、日露戦争前夜、ドイツ人とフランス人の軍人の会話を聞く際にわざとドイツ語が分からないふりをして完全に理解していたという明石元次郎の話にも通じるところがありますな。
そして穢れなき軍団に命じる
「親方たちを殺せ」
ドラゴンに命じる。
「ドラカーリス」
デナーリスがそういうと紅蓮の炎をドラゴンは吐きだし、親方は炭になるのであった。
後には無傷の8,000人の軍勢を率いたデナーリスが残っていた。
去りたいものは去ってよい。お前たちは自由だ。
と宣言するデナーリス。なんと深い器か。
デナーリスが共に戦ってくれるかと聞くと、戦士たちは槍を突き立て賛意を表明する。ここに精強な軍団を有する一大勢力が誕生したのである。
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