S2E8 決戦前夜

●決戦前夜
"The Prince of Winterfell"

※以下、ネタバレを含みます。
どうでもいいが邦題と英語のタイトルが全く一致していない(笑)
みどころはタリサたんとロブのイチャイチャがピークになるところ


●ウィンターフェルにて

ブランとリコンを殺害し、ウィンターフェルを手中にしたシオンの元を姉のヤーラが訪れる。

・・・がヤーラはシオンの功績を認めようとしない。

なぜなら、ヤーラはウィンターフェルを維持できないと分かっているからだ。
確かに、シオンの兵たちは少数で北部屈指の名城(たぶん)であるウィンターフェルを陥落させた。

これは値千金の功績に思える。
我が国においても古くは竹中半兵衛がわずか手勢十六人で堅城である岐阜城を策略をもって奪ったという。

シオンはその功績を姉に誇ったのだが、日本屈指の軍師である竹中半兵衛とシオンの決定的な違いは、シオンはこの城を少数かつ補給なしで保持できると夢想していたことである。
(半兵衛はすぐに城を放棄した。主君への諫めが目的であったにせよ)

たしかに、スタークの二人(ブランとリコン)が生きていれば、彼らを人質として、パイクから友軍あるいは補給が来るまで維持できたかもしれない。
だが、もはや二人は手元におらず(最悪なことに殺害したと公表)、シオンたちは敵中に孤立していることになる。

客観的には極めて危険な状況だ。

その点をヤーラは厳しく指摘したのだが、ウィンターフェルで長年育ってきたシオンは自分がスタークファミリーの一員であるという意識も残っていたのだろうか。楽観的な見通しをたてる。

スタークファミリーの一員であったにも関らず、彼らを裏切ったことがどれほど北部の怒りを買っているかを理解していないのだ。


まあ、この点は幼くして人質となっていたシオンに帝王学を学ばせんかったエダードの責任でもあるがw

 戦争において

 素人は戦術を語り、玄人は兵站を語る


というが、まさにシオンは戦争の素人なのであった。

実はブランとリコンはウィンターフェルの地下墳墓に隠れていたりするのだが。


●壁の向こう(野人宿営地)で

野人の宿営地にジョンは運ばれる。ハーフハンドのコリンも野人に捕縛されていたのだ。コリンはyまや野人の王となった、かつてのナイツウォッチ隊員であるマンスレイダーを味方に引き込むことはできないかとジョンに持ち掛ける。

本編とは全然関係ないけど、野人たちってビタミンとか足りてるのかな?
野菜とかとれなさそう。


●壁の向こう(ナイツウォッチ宿営地)で

世界の果てで便所を掘らされているサム達。
そこでグレンは深い雪に埋もれた「最初の人々」の遺物を発見する。
古びたナイツウォッチのマントにくるまれた中身は希少なドラゴングラス(黒曜石)の槍の穂先や矢じりであった。これがのちにホワイトウォーカーとの戦いにおいて重要な戦力となるのである。


意味ありげな角笛はなんなんだっていう



●北部連合の陣地にて

タリサたんとデート中のロブの元に、キングスレイヤーことジェイミー脱走の知らせが入る。ジェイミーはロブの母であるキャトリンによって娘(キングズランディングのサンサとアリア※実際はハレンホールにいる)と交換で解放されただ。

これは北部連合最高指揮官であるロブの権限を侵すものである。
なぜならジェイミーは、ラニスター家の嫡男であり王妃最愛の兄弟であり、能力も高い男であるからだ。
シオンにおけるブランとリコンも重要な人質だが、ジェイミーはより価値のある人質であったのだ。

それを相談もなしに(あっても一蹴であろうが)解放したのである。
北部連合を壊滅に追いやりかねないこの愚挙。
戦略的にキャトリンの罪は極めて重い、といえるだろう

北部にはシオン、南部にはジョフリー。
人質ジェイミーを失う・・・

一瞬にして苦境に立たされた北部連合。若き王、ロブは彼の取るべき道について悩んでいた。

そしてなぜか盛り上がり、タリサたんと一線を越えちゃうのであるw



●キングズランディングにて

 首都防衛戦のためティリオンは気が立っており、ブロンの悠長な態度が気に入らないようでイライラしている。彼は防衛戦に関する過去の書物を参考に戦術を建てようとするが、ブロンは過去の経験から後詰なき籠城は悲惨なことになることを示唆する。

防衛戦においてティリオンはジョフリーを先陣に立てるようサーセイに要請するが、サーセイは危険であるとしてこれを拒む。

あーこれは大阪城防衛戦と一緒ですね。淀&秀頼と同じ。
破滅のはじまりですわ・・・
兵たちは自らが戦う理由を具体的に知りたいのだ。最高指揮官である王が先陣を切ることで兵たちの士気が高まることは間違いない。
それは北部連合を見ても明らかだ。

サーセイはティリオン最愛の娼婦を捕らえたと明かし、ティリオンを脅迫する。
だが、サーセイが捕らえたティリオン最愛の娼婦とはロスのことであった。
ティリオンはサーセイにそのことを気づかれないように

思い知らせてやるぞ。いつかあんたが安らぎと幸福に浸っているときに、その喜びを口の中の灰に変えてやる。

それで貸し借りなしだ・・・。


ちなみに本当の最愛の娼婦、シェイは無事でした。

ジョフリーは~敵が攻めてこないときは~大口をたたいているのね~
 本作屈指の知性を持つティリオンとヴァリスはアホらしくてジョフリーの言うことを相手にしない。

●ハレンホールにて

タイウィンは戦況打破のため北部連合を夜襲する計画を立てる。
アリアはタイウィンを暗殺するためジェクエンを探すが、見当たらない。ようやく見つけたときにはすでにタイウィンは出立した後であった。

アリアはジャクエンに依頼できる最後の暗殺相手をジャクエン本人に指定する。
が、ジェクエンの依頼によりこれを取り消す。ハレンホール脱走の手伝うことと引き換えに。

 可哀そうなジャクエンのひとこと

道義心はないのか・・・(´;ω;`)ウッ


夜半、意を決してハレンホールの城門をくぐるアリア、ホットパイ、ジェンドリーたち。おびえながらも城門をくぐり脱出に成功する彼女たち。

見張りたちはジャクエンによって既に皆殺しにされていたのだった・・・



●海の向こうにて
ドラゴン奪回のためデナーリスは黒魔術師の塔(不死者の館)へ向かう。




※画像はゲームオブスローンズS2E8のものです。




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