S2E5 ハレンの巨城

●S2E5 ハレンの巨城 

"The Ghost of Harrenhal"


●レンリーの陣営にて

ロブの母親であるキャトリンが使者としてレンリーの元を訪れる。
レンリーは寛大にもモウトケイリンよりも北部をロブが治めることを認めた。
ただし、ロバートにエダードが友情と忠誠を誓ったのと同じことをレンリーは、ロブに対して求めたのであった。

そこに、天幕の入り口から影が忍び寄る。
それは実体のない、まぎれもない影なのである。

影はレンリーを背後から突き刺し、殺害する。

ゲームオブスローンズのドラマの中で、最も私が評価しないシーンが、この赤の女祭司、メリサンドルの魔術によるレンリー暗殺事件である。
この事件により一気に、これまでのリアリティが失われ、
「魔術があれば何でもできるじゃん」 と思ってしまうのである。
じゃあ、メリサンドルがこのあともキングズランディングの嫌な奴らを全員、
 魔術でやっちゃえばいいじゃねえか。


そう思ってしまうのである。
(ちなみに「魔術があればなんでもできるじゃん」はこの後も登場する)

結果はどうあれ、レンリーは10万の軍勢を率い、戦場で正々堂々と死ぬなり、スタニスを負かすなりしてほしかった。
私は(というよりタイレルを含む登場勢力の誰もが)スタニスよりもレンリーに人間的に魅力を感じたのである。

極めて残念なことに、レンリーは意味のある死を与えてもらえなかった。
”影”とかいう得体のしれないマジュツにやられてしまったのである。

メリサンドルのばかやろー!!(# ゚Д゚)

叫び声を聞きつけて護衛の兵士が天幕に突入。

ブライエニーがレンリーを暗殺したものと思い込み、ブライエニーに襲い掛かったのである。

ブライエニーはこれを瞬く間に返り討ちにする。

担ぐべき総大将を失ったレンリー軍は大混乱に陥る。
ロラスは悲嘆と怒りに暮れ、スタニスを殺すと息巻く。
彼に対してマージェリーとリトルフィンガーはここを引いて、後日、復讐の機会を持つべきだと諭す。事実、レンリー陣営は四散しつつあり、組織だったな抵抗も、最早できない状況だ。

キャトリンとブライエニーはレンリーの陣から逃亡する。
極めて不本意な形で主君を無くしたブライエニーはキャトリンの男達とは違う勇気に感銘を受け、仕えることとなる。


●キングズランディングにて

レンリーの死はキングズランディングにも届いており、下手人はキャトリン、スタニスなど、諸説様々と噂されている。
レンリー軍のほとんどがスタニス軍に吸収されてしまったらしい。
あわれなタイレル・・・

最近出番ないのよねえ

ランセル・ラニスターはちゃんとティリオンのスパイとしての役割を果たしていた。
彼がティリオンにもたらした情報によると、サーセイは「ワイルドファイア」という兵器を錬金術師(ウィズダム・ハライ)に命じて何千壺も作らせて、王都の地下に保管し、スタニス船団の攻撃に備えているらしい。

このワイルドファイアなる代物はかつて狂王エイリスが、ロバート・ラニスター・スターク連合軍に攻め込まれたとき、これを使って王都ごと焼き尽くそうとした危険極まりないブツである。

元ネタはギリシア火(Wikipediaにリンク)だろう。

 あわれなランセルは、ジェイミーと穴兄弟だとチクると脅されるが自分の意見を真実だと主張して曲げようとしない。ティリオンはウソを言っていないか試したのだ。


兵力で勝るスタニス軍が迫るという情報は王都の民を震撼させ、そのストレスの矛先は王家(バラシオンとラニスター)に向けられていた。
サーセイとジェイミーの関係も民衆に広まっており、その不義の子を操っているのは

”悪魔のサル”



だという。

この演説を聞いていたティリオンは、民衆とは想像力豊かだなとか余裕かましていたが、傍らのブロンに自分(ティリオン)のことだいわれショックを受ける。
頑張って町や民を救おうとしてるのにね(´;ω;`)ブワッ

 ティリオンはワイルドファイアの隠し場所を突き止めることに成功する。
 ドラゴン亡き後、ターガリエン家はワイルドファイアの威力を維新の源としてきたらしい。

今でいうところの核兵器か。



 七千発ものワイルドファイアが貯蔵されていることを知り、ティリオンは絶句する。

もし、このワイルドファイアが暴発すれば王都は消滅するだろうことを想像して。


自分たちは巨大な火薬庫の上で、生活しているのだ!!


 ●スタニスの陣にて

ダヴォスは、卑怯で邪悪な方法によりレンリーを暗殺したことを責めるがスタニスはこれを受け付けない。
ダヴォスはこれ以上メリサンドルを重用しないように進言する。

メリサンドルを連れて王都を奪った場合、その功績の大部分が彼女のもの(というより光の王)に見えてしまい、スタニスの権威を低下させる恐れがあるからだ。

上司であるスタニスの不興を買うことを恐れずに、的確な進言をすることのできるダヴォスは、この作品のなかでも優秀な補佐役といえるだろう。

わたしにはとてもできそうにない。


スタニスはその進言を聞き入れ、さらにはダヴォスを海上攻撃の総司令官に任命する。

 ●鉄諸島にて

残念代表のシオンは、偉そうにいばっているが鉄諸島の民からは全く支持されていない。

どころか、バカにされてすらいる。

シオンは血統を誇り、偉そうに指示を出しているが、実績なしなうえ、人質だったという過去がさらに侮りを助長しているのだろう。


実績大事やね。


 ●ハレンホールにて

アリアはタイウィンに見いだされ、給仕係として採用された。
給仕ついでに重要な会議で作戦に関する貴重な情報を聞くことができるのだ。
タイウィンだって全知全能ではない。
まさかこの小娘がスタークの娘だとは思ってもいないのだ。

タイウィンから質問を受けても、アリアはハキハキ答えちゃう。


水を取りに行ったアリアは、以前助けたジャクエン・フガーにであう。
ジャクエンはイケメンで髪の一部が白く、落ち着いた話し方をする不思議な男。

彼は火の神を信仰しており、アリアが助けた三人(自分を含む)の命の代わりに誰かの命を差し出す必要があるという。

アリアに三人の名前を挙げさせ、そいつらを殺すと。

実際に依頼したひとりが死に、アリアはジェクエンの能力を確信する。

 ●壁の向こうにて

 ジョンやモーモント総帥たち、ナイツウォッチ一行は壁の向こうを旅している。
野営地を準備するため、”最初の人々のフィスト”(ストーンヘンジのような巨石の遺跡がある)で凍結した地面を掘っていると、ハーフハンドのコリンが戻ってきた。
ジョンはコリンと共に、マンスレイダーの見張りを殺害することを申し出て、モーモント総帥に受け入れられる。


 ●海の向こうにて

クァースでつかの間の休息を得ることができたデナーリスはドラゴンを躾けている。
火だって吹けちゃうゾ!!


デナーリスはザロという裕福な商人(十三人組のひとり)から庇護を受けている。が、侍女の一人はそれが気に入らないらしい。

クァースには黒魔導士もいる。
しかも不死者の館とかいう中二病っぽい館に住んでるとかとか。
謎の女も登場。

怪しい雰囲気が漂う街だね。


どうみても怪しい黒魔術師


謎の女(こいつ誰??)


ザロはデナーリスを妻とすることを交換条件として、軍資金の提供を申し出た。
デナーリスはこれを受けるべきと考えているがジョラーは反対する。
なぜかというと、金で雇った軍隊を以ってウェスタロスに侵攻しても、民衆から本当の支持を得ることができないからだ。金で雇った傭兵では結局侵略者ということになってしまうから。

”金持ちは自分が得る以上のものを他人に与えません”


ジョラー・モーモントの言葉。至言ですね。
彼もまた上司であるデナーリスにはっきりと進言できる優れた補佐役なのだ。

わたしにはとてもできない。


 ●北部にて

ブランはロブの代わりに民衆の陳情を聞いている。
そこへ、トーレンズスクエア(ウィンターフェルから200km。行軍距離が50km/日だとすると4日くらいかなあ)へマウンテンの部隊が襲撃をかけたという報が入り、ブランはこれを討つよう命令を下す。

ブランはウィンターフェルが波に飲み込まれる夢を見たという。
これはシオン率いる鉄諸島の民がウィンターフェルを襲うことの予知夢なのだが、ブランはもちろんこれに気づかない。




画像はゲームオブスローンズ(S2E5)のものです。



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