S2E3 鉄の決意
●鉄の決意
"What Is Dead May Never Die"
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返り忠のシオン |
・壁の向こう、クラスターの小屋にて
ジョンはクラスターが男の赤ちゃんを厳しい寒さの森に置き去りにし、殺害していることを突き止める。その現場を見てしまったが故に、クラスターの激しい怒りを買ってしまう。
モーモント総帥は、その事実を知りながら、クラスターの小屋の利用価値がナイツウォッチにとって重要であるために黙認していたらしいことを知り、ジョンは驚く。
ジョンは、その人としてあるまじき行いに激怒するが、モーモント総帥はナイツウォッチの活動にクラスターの力が必要だとたしなめる。
サムはジリに対して好意を持っているうえに結構、近い距離で会話していたりするのだが、なぜかクラスターの不興を買わないw
ジョンのみがクラスターから言いがかりをつけられたり、殴られたりヒドイ目にあう・・・イケメンだからか?
・レンリー・バラシオンの陣にて
レンリー・バラシオンとタイレル家は婚姻関係にあり、タイレル家は資金的にも豊かであるため、兵も多く勢いもある。レンリーの御前で、ロラス・タイレル(花の騎士)とタースのブライエニーとの試合が行われ、ロラスは敗北する。
ブライエニーは、試合に勝った褒美として、キングズガードに任命してほしいと願いでて、その願いはかなえられる。
その元をキャトリンが北部連合の使いとして訪れ、北部への助力を依頼する。
レンリーはほかの王と比較すると、穏やかで残虐なところは多くみられない。
立場が低い人間に対しても、気さくに話しかけたりしているのだ。
少なくとも、ジョフリーやスタニスなんぞよりはよっぽど王位につくべき性格の人間だろう。
ロバートが、次弟のスタニスを王都から遠く離し、末弟レンリーを小評議会のメンバーに加えたのも、このあたりの性格の違いがあるのだろう。
夜、レンリーとロラスは情を通じる。
ロラスはマージェリーにも情けをかけてほしいと訴える。
この辺の事情がいまいちなのだが、レンリーがゲイであるのは間違いない。
だが、マージェリー(ロラスの妹)に対して露骨に拒絶の意を示す。
女性に対してまったく興味を示さないのかもしれない。
ゲイであってバイではないのだ(多分)
なお、
マージェリーはこのゲームオブスローンズを通して最も政治的な人物のひとりだ。レンリーの子を宿すことが、いかに重要なことかを理解している。
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チャーミングなマージェリーさん。政治能力も高い |
・鉄諸島にて
ベイロンは、南部に出陣したスターク家の隙をついて、北部を侵略するという戦略をシオンとヤーラ(シオンの姉)に披露する。シオンはスタークの元で長く人質生活を送っていたために、スタークびいきとなっているが、ベイロンはいまこそ好機とみているために、シオンは狼に媚を売っているとして非難する。
このあたりのベイロンの気持ちはわからんでもない。
シオンは、スターク家での人質生活がもはや鉄諸島で暮らしていた時期よりも長く、ほとんど北部人といっていいほどだ。
ベイロンにとってシオンが実子であるが、スタークからのスパイとみたとしても自然だろう。
シオンは父のなじりに対して、
あんた(親父)が戦争に負けたから、俺は人質になったんだ!!
と言い返す。これに対してベイロンが激怒し、
シオンを張り倒す。
人が本気で怒るときは、痛いところを突かれたときが多いそうだが、
このときのベイロンはまさにそれであろう。
というか、珍しくシオンのほうが本質を突いている。
負ける戦を起こすこと自体がそもそも間違いなのだから。
さらに、今回のベイロンの戦略はまったく意味がわからない。
一見すると北部はがら空きのように思えるが、現行の勢力は
南部軍:バラシオン家(実際にはラニスター家)
北部連合:スターク家、バラシオン家(レンリー)、タイレル家、タリー家
独立勢力:バラシオン家(スタニス)
その他:アリン家
であり、戦力からも勢いからも北部連合がかなり有利な状況であって、その証拠にサーセイも劣勢に焦ったりしているのだが(スタニスやアリンは現時点で問題外)
この状況で北部に侵攻するということは、事実上ラニスター家に味方するということであり、シオンのいうとおり一時的に北部を支配できたとしても、その裏切りに対して激しい反感を買うだろう。
しかも、もし北部が勝てば(実際、優勢である)御家取り潰しも十分にありうるのだ。(シオンはキャスタリーロックをもらえるかも、と言っていたが、わざわざ手に入れた首都を容易く渡すわけないだろう。)
やはり目先の利益に飛びついてしまうベイロンはやっぱり先の見えない男…
としかいいようがない。
しかし、
シオンはスタークを、ロブを裏切ることに決める。
これは彼の人生において最も大きな過ちだったろう。
彼はこの裏切りによって
「返り忠」のシオンとして不名誉な人生を送るハメとなる。
・キャスタリーロックにて
シェイはティリオンの部屋で無為な日々を過ごしていることに不満を抱き、ティリオンにその不満を伝える。サンサは、ラニスターたちと苦痛の日々を過ごしている。サンサは、少なくとも表面上はジョフリーへの忠誠を誓わないと、すぐに抹殺されかねない立場にあり、自分を偽り、隠すことで何とか生きながらえているような状況なのだ。
そのサンサに、シェイがあたらしい侍女として仕えることとなる。
サンサいわく、この時代の侍女の仕事は
シーツを替えて、
洗濯をして、
床をきれいにして、
尿瓶を代えて(!)、
髪をとかす・・・
のが仕事らしい。この土地の高貴な人は尿瓶で用を足しているらしいぞ。
部屋で用便して、それと過ごすの嫌じゃね?(;^ω^)
と思うのだが、これがスタンダードらしい。
もっと公判で、便器でうんこするタイウィン・ラニスターが出てくるのだが、流石にうんこは便器でするみたいね。
一方、
ティリオンは、裏切り者をあぶりだすためにミアセラ(サーセイの娘、ティリオンには姪にあたる)の結婚先を謀るという策を用いる。
もちろんサーセイには内密にという条件を付けて。
パイセル、ヴァリス、リトルフィンガーの元を訪れ
それぞれ全く異なる内容を謀議する。
すなわち、パイセルにはミアセラは、ドーンに嫁ぐといい、
ヴァリスにはグレイジョイに、
リトルフィンガーにはアリン家に嫁がせるという情報を故意に流す。
サーセイに情報を漏らすのは誰か。
サーセイはミアセラ(娘)をドーンにやるのかと怒り狂ってティリオンを問い詰める。
その反応は予想していたティリオンは適当にその場をやり過ごすが、これで裏切り者ははっきりした。
裏切り者は、グランドメイスター・パイセルである。
この爺さんは、逮捕される直前にも見苦しく言い訳を重ねた。
しかも娼婦と寝ていたのだ。このジジイ、もはやたんなるスケベジジイである。
彼はジョン・アリン殺害にも深く関与していたことが疑われる。
そのため、ティリオンによってブラックセルと呼ばれる牢獄にぶち込まれることになった。
その後、ティリオンはヴァリスと会談する。
ヴァリスは力は、人が宿ると思うから宿るのであって、その実は影のようなまやかしだと言う。
・壁への途中で
アリー(アリア)は、つかの間の休息をとっていた。だが、夜にも関らず彼女は父を処刑した人間の顔が浮かび眠ることができないとヨーレンに言う。
その時、ジョフリーの追手が追いつき、ヨーレンたちと激しい戦闘となる。
ヨーレンは奮闘して戦うが、あえなく敵の手にかかってしまう。
アリアは戦闘中に、ジェクエン・フガーとジェンドリーの命を救う。
※画像はゲームオブスローンズ(S2E3)のものです。
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